もう一度火を灯したい。
私たちの発想の原点はきっと「もったいない」だったのだろうと思います。
葬儀で使われるローソクは、まだ使えるものであっても、使いまわしはできませんので一度使われたものは処分されます。ローソクをつくる機械においても型落ちのものは生産効率が落ちるため処分されます。本当は、まだ使える。「もったいない」と分かっていても…。人材においても、社会においてまだまだ活躍の場が少ない障がい者の方々。それぞれハンディがあっても、しっかりと仕事が出来る人材はたくさんいるのです。そういう人たちがもっと活躍できる場所を提供していきたい。そんな思いから、心豊かで誰かのために活きる仕事ができるのではないかと考え、私たちは障がい者施設「幸房(こうぼう)かおりや」の立ち上げを決意しました。
■会社名 合同会社 幸房かおりや
■種別 障がい者就労継続支援B 型事業所
■指定事業所番号 4211220142 号
■指定年月日 平成27年6月1日
■責任者 野田喜代
■所在地 〒859-3711 長崎県東彼杵郡波佐見町井石郷2248-1
■TEL 0956-59-7800
■FAX 0956-59-7017
■支援内容 主にローソクの製造・販売
私たちの行っている「使用済みローソク回収」という取組の歴史は、じつは江戸時代にさかのぼります。江戸時代は、古紙再生に限らず使える物は修理・再生しながら、徹底的に使い回しゴミまでが燃料・肥料・埋め立て用に区別され、町並みはとてもきれいでした。日本を訪れた当時の外国人たちは、町の清潔さに一様に驚いたといいます。その中に「蝋燭の流れ買い」という職業も存在したといいます。当時の蝋といえば「和蠟燭」。その原料であるハゼの実から作り出す和蠟燭はとても手間がかかり一般的な庶民が購入するには高価な品物でした。それだけ蝋燭の滴(流れ)も貴重であり、その滴(流れ)を買い集めることで一つの職業として成り立っていたのです。時代は流れ、やがて貴重なハゼの実から作り出す和蠟燭から石油が生成されたパラフィンワックスで作られる西洋ローソクが登場します。この西洋ローソクは大量生産が可能で安価なため一般に普及していくようになりました。それと同時に「蝋燭の流れ買い」という職業は無くなっていったのです。
そして平成の今、そのような歴史が過去にあったことも知らず取り組んできた「使用済みローソク」の回収。もちろん「蝋燭の流れ買い」のように西洋ローソク回収ではローソクを買い取ることは出来ませんが、回収させてもらったローソクを障害者施設さんが再び使用できるローソクに生まれ変わらせています。
時代の流れとともに変化した現代版「蝋燭流れ買い」今も昔も変わらない精神は「もったいない」なのだろうと思います。
2016年5月に事業所併設の販売店舗をオープンしました。
オリジナル商品をご購入いただけます。
また、イベントなどで人気のお香づくり・ジェルキャンドルワークショップの
開催スペースも設けております。
最新情報はFACEBOOKページよりご確認ください。
*営業時間 月曜~土曜 10:00~17:00(不定休)